先輩からのメッセージ

西澤 徹 さん (法学部 法律学科 2008年3月卒業)

2008年4月 法務省 入省

○公務員を目指したきっかけは何ですか
高校時代に人々の安全のために働きたいと志し、地方県警を受験した経験があります。その時は、不採用となりましたが、公務員になり、人のために仕事をしたいという思いを強く抱く直接の契機となりました。大学では、最難関と評されていた当時の国家擬鏈陵兒邯海帽膤福∨疹覆悗瞭眥蠅鮠,措茲辰神菁擇判于颪ぁ国家公務員の仕事の魅力を伺っているうちに、自身も政府の一員、行政マンとしてこの国の基礎基盤を作る大きな仕事の一端を担いたいと考えるようになりました。


○在職している省庁の紹介及び入職の理由を教えてください
採用省である法務省は、民法や刑法など、皆さんがよく耳にする我が国の基本法を所管しており、これら基本法の法改正や、付随する特別法の運用のための制度づくりをしています。
私は、大学時代に民法を勉強する部活動に参加していました。法務省に入職したのは、民法という、無意識にもおよそ全ての人が日々の生活で必ず必要とする基本法の改正作業や、関連する制度づくりに行政マンとしてかかわりたいと思ったからです。


○入職後、どのような業務を行なってきたのですか
平成23年11月現在で在職4年目ですが、毎年所属する部署が変わっています。若いうちに多種多様な業務を経験させていただいています。
採用1年目は、不動産登記のオンライン申請を推進する部署に配属されました。様々な手続をインターネットで行える電子政府を目指すべく、登記の申請もオンライン化がなされ、利便性アップのための企画の実施に携わりました。
採用2年目、いわゆる出先機関たる登記所での現場経験を経た後、採用3年目は、法務省に戻り、一部署の予算業務を担当しました。当該部署において翌年度必要となる費用を計算し、財務省に「これだけの費用が必要です」と要求することが主な内容です。億円単位の数字を目にしたときは、扱っている仕事の大きさを改めて認識しました。
採用4年目の現在は、内閣府に出向しています。採用省を飛び出し、他府省の業務を経験することは、行政マンとしての自身をさらに大きくさせてくれるものと思っています。


○仕事のやりがいを教えてください
国の仕事は、「単純明快」です。制度を作って、それを運用する。ポイントは、その制度が国の基礎基盤となり、人々の生活に大きな影響を与えるということです。不動産登記制度を例にしても、民法第177条を単なる文章ではなく、実行力を有するものにするには、登記所を設置し、人を配置し、制度を作って運用ルールを確立させる必要があります。そして、この不動産登記制度は、我が国の全ての土地と建物に例外なく適用される制度です。少し大げさかも知れませんが、皆さんがこれから携わる仕事が、もし、国の基礎基盤に直結するものだと分かったら、やりがいを感じずにはいられないでしょう。


○公務員として働くうえで大切なことはなんですか
私は、民間の仕事は、より多くの人々のニーズに応えることであり、公務の仕事は、我が国の人々全体の利益追求に応えることだと思っています。似ているようですが、公務の仕事は、人々のニーズにそぐわないこともその範疇に入るということです。不動産登記制度においても、登記の際には税を徴収し、また、登記の理由や原因の詳細を明らかにさせる義務を申請者に課します。国の基礎基盤となる制度を適切に運用させるには、多くの人々のニーズを考慮しつつも、そのニーズにそぐわないことをあえて実施しなければならない場面もあります。この点を理解して仕事をしていくことが、とても大切ではないかと思います。


○公務員を目指す後輩たちへのメッセージをお願いします
とかく公務員を目指す者は、その採用試験のための勉強に悩まされるものです。私自身も、試験勉強に相当程度時間を費やし、また、苦しんできたところです。また、受験生であるとともに就活生でもある3〜4年生は、民間の新卒採用の動向にも心を乱されるのではないでしょうか。しかしながら、採用された後の仕事に思いをはせ、自身が活躍している姿を想像すれば、きっと乗り越えられるはずです。わが母校の皆さんと一緒に働けることを楽しみにしています。